閉幕まであと1ヶ月を切った、大阪万博。
チケットが欲しいのに、公式サイトではすでに完売やアクセス集中で購入できない…。
そんな状況から、SNS上では「譲ります」「譲ってください」という投稿が急増しています。
しかし一見お得に思えるチケット譲渡には、規約違反や詐欺被害といった深刻なリスクが潜んでいるのをご存じでしょうか。
そもそも、
- チケットの譲渡はできるの?
- 規約違反になる可能性は?
という問題点も出てきますよね。
僕も喉から手が出るほど10月の万博チケットがほしいのですが、やはりここは慎重に行動すべきだと思っています。
この記事では、大阪万博チケットの譲渡が増えている背景から、SNS取引が規約違反になる理由、さらに「定価譲渡だから安心」と思っても詐欺の危険がある実態までを解説します。
安心して万博を楽しむために取るべき行動が見えてくるはずです。
大阪万博のチケット譲渡急増中!

いま、大阪万博のチケットをめぐって“ある異変”が起きています。
それは「譲ってください」「余ってます」――SNSで飛び交うチケット譲渡の呼びかけ。
閉幕が近づくにつれ、アクセス集中で公式サイトが繋がらない、コンビニ端末でも売り切れ…そんな状況が増えてきました。
「もう公式で買えないなら、譲ってもらうしかない」
そんな焦りと諦めが、譲渡希望者を急増させている背景にあります。
ただ、この譲渡ラッシュ、ちょっと冷静になって考えてみてください。
たとえば、あなたが「ライブチケットを譲ります」と言っている知らないアカウントにお金を払ったとします。
本当にその人は、チケットを持っているのでしょうか?
チケットがPDFだったら?スクショ画像だったら?それって、他の人にも送っているかもしれません。
つまり、同じチケットを複数人に売っているデジタル詐欺の可能性もあるんです。
特に、大阪万博のようなビッグイベントは「会場で入場できなかった」と気づいた時点で、もう泣き寝入り。
詐欺を立証するのも、警察に動いてもらうのも、簡単じゃありません。
もちろん、善意で「どうしても行けなくなったから定価で譲りたい」という人もいるでしょう。
でも、その見極めが非常に難しい。
さらに最近では、「同行者の分が余ってる」と言って、QRコードを送ってきたあと「やっぱりエラーで使えないかも。
「別の人に売った」と逃げるケースも報告されています。
まさに、デジタル時代の振り込め詐欺のような手口です。
「もう日程も近いし、定価で譲ってくれるなら…」という気持ち、よく分かります。
でも、ここは少しだけ立ち止まって、なぜ今、譲渡が急増しているのか?を考えてみましょう。
私が行った9月上旬もめっちゃこんでました!
それは、買えなかった人だけじゃなく、売れ残った人も焦っているからです。
抽選で大量に当たったけれど、行ける日が限られていたり、家族や友人に断られたりして、余らせてしまったケースも多い。
「せっかく当たったチケットだから、誰かに使ってほしい」
その気持ちはありがたいけれど、公式ルールでは原則として譲渡不可となっている点にも注意が必要です。
この譲渡行為そのものが、大阪万博の規約違反になる可能性について詳しく見ていきます。
「SNSで譲るぐらいなら大丈夫」――そう思っていませんか?
SNS上での譲渡も規約違反になる?

「メルカリで売るのはダメだろうけど、SNSで“定価譲渡”なら大丈夫じゃない?」
そう思っている人は、実はかなり多いんです。
正直、僕もそう思っていました。
しかし結論から言うと、SNS上でのチケット譲渡も規約違反になる可能性が高いんです。
大阪万博のチケット規約には、転売や譲渡の禁止が明確に記されています。
家族友人・など限られた範囲で、取得価格以下で譲渡するのは規約上認められています。
高額転売や商売目的での譲渡/転売は、「チケット不正転売禁止法」によって違法になり得ます。
また、規約違反があればチケットが無効になるというリスクもあり。
つまり「利益目的じゃなければOK」ではなく、「公式が認めていないやり取りは基本的にアウト」。
ここが落とし穴です!
なぜそんなに厳しいルールがあるのでしょうか?
「不正入場の防止」
QRコードや電子チケットは、コピーやスクショが簡単にできてしまいます。
これを複数人に配布すると、同じ座席や同じ入場権を持つ人が何人も現れる。
実際の会場では「最初に入った人しか有効にならない」仕組みなので、後から来た人は入れず、トラブルに直結します。
これは、ライブのチケットも同じですね。
「公式販売の公平性」
公式サイトやコンビニ販売は、抽選や販売制限をかけて「できるだけ多くの人に公平にチケットが行き渡るように」設計されています。
ところがSNSで自由に譲渡されると、当初の公平性が崩れ、結果的に“早い者勝ち”“知り合い優遇”の世界になってしまうのです。
たとえば、もしあなたが「どうしても行きたいのに抽選に外れた」立場だったらどうでしょう?
一方で、別の人は複数枚を持っていて、SNSのつながりがある人だけに譲っている…。
「なんでこんな不公平なの?」と感じませんか?
こうした不満を防ぐためにも、主催者は「公式ルート以外での取引はNG」としています。
もちろん、現実的には「余ったから友達に譲る」「家族に渡す」といったケースもあります。
ただ、それも公式では“同行者の変更”という手続きが必要で、単純に「紙を渡す」
「QRを送る」では済まされません。
譲渡する際は、公式サイトから発行される「受け取り用URL」を使用する。
これにより正規の譲渡が可能。
もし入場ゲートで発覚すれば、チケットが無効化されるリスクもあるのです。
つまり、SNSでの譲渡は「違法じゃないから大丈夫」という次元ではなく、規約違反によるリスクを背負う行為というわけなんですね。
規約違反が発覚すれば、最悪の場合、譲渡した人もされた人も会場に入れない。
「せっかく手に入れたのに…」と後悔しても、取り返しはつきません。
では、もし「高額転売ではなく定価譲渡」でも、詐欺の可能性があるとしたら…?
高額転売じゃなくても詐欺の可能性は高い?

「高額転売じゃなければ詐欺じゃないでしょ?」
そう思っている人は多いのではないでしょうか。
むしろ「定価+手数料だけなら良心的」と安心してしまう人が多いのです。
しかし実際には、金額の高い・安いに関わらず詐欺のリスクは常にあると考えた方が安全です。

たとえばこんなケース。
XやInstagramで「大阪万博チケットあります!定価で譲ります」と書かれた投稿を見つけて、DMでやり取り。
最近、この投稿めっちゃよく見ます!
相手は「先払いでお願いします。振り込んでくれたらQRコードを送ります」と言ってくる。
支払った瞬間、相手のアカウントが消える――これは典型的な譲渡詐欺。
しかも最近は、より巧妙になっています。
実際にチケットのスクショを送って信用させたあと、当日までに別の人にも同じコードを売る。
入場ゲートでは最初に読み込んだ人しか入れないため、後の人は「すでに使用済み」と表示されて弾かれます。
被害に遭った人は、誰が本物の持ち主だったのかすら分からず、泣き寝入りするしかありません。
さらに厄介なのは、「定価譲渡だから安全」と思い込んで警戒心が薄れることです。
高額転売なら「怪しい」と疑う人も多いですが、定価だと「相手は善意なんだろう」と信じやすい。
この心理を逆手に取るのが詐欺師の手口なのです。
「安いから安心」という思い込みが、最大の落とし穴。
もちろん、「たまたま本当に余っていて、善意で譲ってくれる人」も存在します。
しかし、見知らぬ相手を信じ切るのはリスクが大きすぎますよね。
もしどうしても譲渡を利用したいなら、公式が認めているリセール制度や正規の販売ルートを確認することが大前提です。
譲渡OKは条件とは?
- 譲渡する相手は 家族・友人・同僚など個人的な関係 にあるか
- 譲渡価格は 購入時の金額以下 になっているか
- 譲渡先の人が チケットの来場者区分(大人/子供など) に合っているか
- 公式サイトの 「受け取り用URL」 を使って正規の手続きをしているか
- 規約違反が発覚した場合に、入場できない/退場を命じられるリスク を理解しているか
大阪万博は、世界中から注目される一大イベント。
「どうしても行きたい」という気持ちを利用して、詐欺師が暗躍するのは避けられません。
僕もあと1回は行きたいんですけど…
「このくらいなら大丈夫」と軽く考えた行為が、当日の入場拒否や金銭的被害につながる。
そのリスクを常に頭に入れておきたいところです。